3/23に開催される「花蔵の乱探訪ツアー」に合わせて、
今回は花蔵殿こと玄広恵探の登場です。
玄広恵探【げんこうえたん】
今川さんの兄。目立たないが、誰よりも今川家の行く末を案じている。幽霊ではない。
玄広恵探は義元の庶兄で、氏親の四男とされています。
幼い頃に出家し花倉の遍照光寺の住持となり、「花蔵殿」と呼ばれていました。
天文5年(1536年)、8代当主の氏輝と次弟の彦五郎が同日に謎の死を遂げると
家督を継ごうとした五男・栴岳承芳(義元)との間で争いが勃発。
母方の一族である福島氏らとともに花蔵城(葉梨城)を本拠地に戦いますが、
栴岳承芳側の攻めを支えきれず、敗走した先の瀬戸谷で自害しました。享年20歳。
『当代記』に、義元が大軍を引き連れ尾張に向かう前夜、すなわち桶狭間の戦いの前に
この玄広恵探が夢枕に立ち出陣を諌めたという話が伝わっています。